海の生物はとてもきれいで華やかなものが多いですがその分有毒な物質を持つものもたくさんいます。最近注目されている猛毒がパリトキシンです。
というのも、2月18日宮崎県が魚の煮付けを食べて70代の女性が死亡したことを発表したことが挙げられます。
その魚はアオブダイです。
その名の通り体の色は濃青色で、頭部に大きなこぶがあるのが特徴です。
この魚が持つ毒というのがパリトキシンです。
恐ろしいことに通常のふぐ毒の数十倍の猛毒で、生物が持つ自然毒の中で最強と言われています。
詳しく言うとアオブダイそのものは本来猛毒を持っていないのですが、その餌となるイワスナギンチャクがこの猛毒を持っています。
そのイワスナギンチャクを食べたアオブダイにこのパリトキシンが蓄積されていきます。
間違って食べると筋肉痛、呼吸困難、けいれんなどを発症し、ひどい場合は死亡に至ります。
パリトキシンを摂取した場合、数時間~数十時間で発症すると言われています。
実は、このアオブダイにまつわる事件は今回のみではないようです。平成23年10月にも都内の飲食店で賄いとして従業員が食べたところ全員がパリトsキシン特有の症状を発症し、入院するとの事件がありました。当時は有毒な魚としては認識されていなかったとのことです。
このようにどのような魚がどんな危険な猛毒を持っているかわからないことを再認識する必要がありそうです。見慣れない魚には用心が必要ですね。