夜の京都を幻想的に彩る花灯路は、京都で定着しつつある新しい風物詩です。
平成15年から始まったとのことですが、自分は花灯路が始まってから5年目となる年に関西に住んでおり、友人から話を聴いて観光がてらに足を運びました。
花灯路の期間中には、京都を代表する寺院やお寺、文化の香り高い街並みがライトアップされ、その夜の表情に夢中にさせられます。
路地を歩いているだけでなぜああも心が踊るのか・・・どこを切り取っても絵になる、京都の魅力を活かす素晴らしい企画だなと思いました。
灯篭たちに照らされた竹林や寺院の佇まいには、見ているものの心を穏やかにする安らぎがあります。
人出はありましたが騒々しいものではなく、足並みがゆっくりなことから皆さんも同じように愛で歩いていたのでしょう。
知恩院近辺を散策していた折に狐の嫁入り巡行に出くわしました。
柔らかな光に包まれるなか、狐のお面を付けた白無垢姿の女性とその介添えたちがしずしずと進んでいく・・・、
大変な人出のためにあまりまじまじと見ることは叶いませんでしたが、「狐の嫁入りは縁起がいい」と言われるだけに、たまたま出会えたご縁にラッキーと思いました。
その後、茶屋でお団子やお茶を頂き、清水寺方向から夜空に放たれるライトを眺めながら足休め。
寒さを忘れ、情緒ある風景の中に浸るひと時はとても贅沢なものでした。
催し物や特別拝観があるような場所は人出が集中しましたが、それ以外は混雑に巻き込まれることもなく自分のペースで見て回ることができました。
特別拝観先は大変な行列でしたので避けましたが、
昼間の時でさえ目を楽しませてくれる造りが、ライトアップされた夜間はさぞや美しかったろうと思います。
花灯路期間中には京文化に触れられる催し物が沢山開催もしているので、
計画的に滞在時間を設けて、いずれ再訪問をしたいものです。その時は着物で巡るのもいいですね。